アルティメット・ファイター

原題は'Fighting'。「シティ・オブ・ドッグス」「陰謀の代償」の監督/ディート・モンティエル&主演/チャニング・テイタムのコンビが、その二本の間に撮っていた格闘技ドラマです。共演はテレンス・ハワードルイス・ガスマン、ブライアン・ホワイト。

ニューヨーク。通りで露店を開き、その日暮らしを続けていた青年ショーンは、通りを仕切るハーヴェイの誘いで、ストリートファイトの試合に出場する事に。誰もがカモ扱いする中、ショーンは初戦から勝ってしまう。その後も連戦連勝を重ね、大金を掴むショーンとハーヴェイだったが…。

試合を重ねるうちに、恋が芽生えたり、故郷で因縁あった男と再会したり…という、ストーリー的にはありがちなお話です。

で、「シティ・オブ・ドッグス」同様に、ニューヨークの街の空気感はよく出ている。格闘シーンの方も結構な迫力で、対戦相手の中にはドラゴンが!と思ったら、「ドラゴン・アイズ」のカン・リーだったりと、大いに楽しませてくれます。

ただ、これもこの監督の過去作でも感じた事ですが、丁寧に作ってはいるものの、全体的に浅いというかグッと来るところが無いというか、必要な要素は大体揃ってるのに盛り上がりがイマイチな気はしました。これは、どの登場人物の心の動きもあまり上手く見せられてないから、じゃないでしょうか。

つまんないワケじゃないんですけどね。

陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル *セルDVD

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