THE LINE 殺しの銃弾
- 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
- 発売日: 2011/09/02
- メディア: DVD
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原題は'La linea'(英題'The Line')。米・メキシコ合作によるクライムアクションです。出演はアンディ・ガルシア、レイ・リオッタ、イーサイ・モラレス、アーマンド・アサンテ、ヴァレリー・クルス、ケヴィン・ゲイジ、ブルース・デイヴィソン、ジョー・モートン、ダニー・トレホ、ゲイリー・ダニエルズ、ジェイソン・コネリーという、スゴいんだか何だか判らなくなる面子(w。監督はよく知らない人ですが、製作と脚本を「リアル・ファイト 最強の鉄拳伝説」のR・エリス・フレイザーが務めています。
メキシコ、ティファナ。タリバンからメキシコを経由してアメリカへと入るヘロインの密輸ルートの捜査を続けるCIA。そのルートを仕切る組織のボス、サラザールは病床に倒れ、後継争いが勃発しようとしていた。そんな街へ仕事を依頼された殺し屋が入り…。
タイトルのTHE LINEとは、米墨の国境と密輸ルート、そして善悪の境界を表す言葉。そんなヤバい舞台で繰り広げられるギャングたちの群像抗争劇、だったんですが…。
アバンからいきなり出てくるCIAが〜、タリバンが〜という大風呂敷にアレ? という疑念が。その後も、レイ・リオッタ扮する殺し屋を差し向けたのは誰か、CIAの潜入捜査官とは? みたいな謎が絡んで話は進んでいくものの、全ての登場人物が地に足がついて無い薄っぺらい描写なので、そんなのどうでもよくなってくる。群像劇といえば聞こえは良いけれど、実際はあっちこっちに話が飛ぶだけで、何がどうなっているのか、結局何が言いたいのかがさっぱり伝わって来ない散漫な展開…。
ムード重視過ぎてハナにはつくものの、監督の映像センス自体は悪くないと思います。これはやはり元々のシナリオが最大の戦犯だろうなぁ。一体これだけのキャストがどうして集まったのかが不思議でしょうがない凡作でした。