EATERS イーターズ

EATERS [DVD]

EATERS [DVD]

原題も'Eaters'。あの暗黒大魔王ウーヴェ・ボルが製作総指揮を務めたイタリア製のゾンビ映画です。スタッフ、キャストは聞いた事の無いヒトたち。

まず妊婦たちから感染が広がり、人類の出生率はゼロに! その後、瞬く間に全世界に蔓延し、地獄絵図と変えた謎のゾンビウイルス。女性のほとんどが死に絶えた中、治療法の研究を続ける科学者ジャイノの為に、今日もゾンビを生け捕るイゴールとアレン。翌日、今度は少し離れた地区へ“狩り”に行くよう依頼された二人は…。

まず言っておくと、ボルの名前から懸念されるようなヘッポコな映画じゃありませんでした! と言うか、むしろ見どころの多い中々の作品!!

この後は、ハンターの一人が既に発症した恋人をアジト兼研究施設に匿っていて、それを科学者が恋人がいない隙に…という話と、ハンターたちの地獄の道行きを平行して描きながら、ウイルスの発生原因を明らかにしていくという展開。

で、ハンターたちが道中で生き残りたちに出会うんですが、これがバカか基地外かナチ気取りのワルどもというヒドさ! コイツら全員ゾンビを殺す事にしか興味が無いもんだから、当然食料は底をつき、仕方が無いんでどうもゾンビの肉を食ってるらしいという本末転倒ぶり!!

こんな感じで、基本設定はベタながら、色々と頑張って考えてある作り。映像もほとんどモノクロといっていい抑えたトーンで、これも終末的な荒んだ雰囲気 + 特殊メイクやCGの安さをごまかす効果をあげていて中々。まぁおかげで血糊まで真っ黒になっちゃってますけど。

ストーリー的にはもう少し整理出来る気はしましたが、全くの無名かつ低予算の作品、しかも最近元気の無いイタリアの娯楽映画界から出てきた作品と考えれば上々の部類じゃないでしょうか。

女の子のレベルが高いのも嬉しい。途中、オッパイをボローンと放り出したコールガールゾンビも出てくるゾ!!

そうそう、ボルはもうプロデューサーに徹した方が良いんじゃないでしょうか(w。