デッド・ウォーカー
![デッド・ウォーカー [DVD] デッド・ウォーカー [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61is7rkekUL._SL160_.jpg)
- 出版社/メーカー: トランスワールドアソシエイツ
- 発売日: 2016/08/03
- メディア: DVD
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原題は'Anger of the Dead'。ウーヴェ・ボル大先生が「超科学実験体 ゾンビロイド」に続いてプロデュースしたイタリア製ゾンビホラーです(セリフは英語)。ただ、監督はこれまでのチームと違って、フランチェスコ・ピコーネという本作が初長編のヒト。彼が2013年に作った同名の短編が基になってるみたいです。
突如ゾンビウイルスが蔓延! 幼い娘が犠牲になったものの、辛くもマンションから逃げ出したアリスは、偶然通りかかったスティーヴンという見知らぬ男の車に同乗して脱出するが…。
こんな感じで、これまた超ありきたりな設定の作品でした。
さすがに変化をつけようとしたのか、話は四ヶ月後へ。すると、施設に入れられた女性がベッドに括りつけられて人体実験を?!というシーン(ここでヌードあり)が始まり、ああ序盤で逃げ出したヒロインがこうなってるのね…と思ったら、場面が変わると、仲間を増やしたアリスとスティーヴンの逃亡生活が…って、何だコレ?!
その後も、ヒロインたちのパートと、施設から逃げ出した女を追う武装集団のパートが交互に描かれる構成。でも、どっちも登場人物の紹介や描き込み、あるいは状況の説明がちゃんとされないまま進み、更には武装集団の方は時系列がバラバラなモンだから、もう何がナンやら状態に。
終末世界でサバイブしてる割りには、どちらのパートも緊張感、切迫感が薄く、ダラっとしたムード。要するに、この監督に演出力、構成力みたいなのが欠けてるんだろうなあ…という。
もちろん、終盤まで行くと二つのパートが合流するんですが、それで何か大きな展開が待っている…ワケではなかった…。
こんな感じで、ボルちゃん印に相応しい?凡作でした。
おそらくコレが基になった短編。