ラブ&ドール


4/8レンタルリリース クロックワークス

城定秀夫監督(&脚本・編集)の新作は「デコトラ・ギャル奈美」の名コンビ、吉沢明歩をヒロインに迎えてのエロティックファンタジーです。共演はしじみ(元・持田茜)、福天、ホリケン。、そして吉岡睦雄!!

同僚からの合コンの誘いも断わり、三十七歳にして童貞と噂される独身男・洋平。彼は無数のアンティークドールを集め、夜毎“彼女”たちを愛でる趣味を持っていた。そんなある朝、洋平の一番のお気に入りだったマリーが魔法の力で突然人間になってしまう。そして洋平とマリーは結ばれて…。

この後は、セックスを知って、お人形は人間くさくなり外界へと飛び出し、御主人様は人形を愛する純粋な心を失って…という流れ。外へ飛び出した人形は悪い男たちの性奴隷に…というのは、もうVシネマでも数限り無く作られてるパターンですが、それを訳も判らぬうちに枕営業してしまうアイドルと重ね合わせるのが面白いトコかな? ヒロインが武道館アーティストにまで登りつめてくあたりで、あのグループとかあのグループとかをモチーフにしてるんではないかと。

と言いつつ、いつもは手放しに城定秀夫監督作品をオススメしてきた自分なのに、この作品はそこまではノレなかったです。

その一番の原因は、やはり純粋な心しか持っていない人形という設定のヒロインを演じるのが、今やAV女優としては大ベテランと言っていい吉沢明歩という違和感。そりゃあパッと見は、ロリなドレスを着、髪は縦ロール、ブルーのカラコンも入れて頑張ってるあっきーは可愛いけど、“お人形みたいにスベスベの肌”なんてセリフはもう無理があるだろうと、ついツッコミを入れたくなる。まぁアンティークドールだから逆にあってるのかな? なんて言ったら怒られるかな(w。調べたら、撮影したのは去年の七月、そうあの猛暑の中だったらしく、お疲れ気味だったのかも知れないですが。更にライバルの日本人形が持田茜じゃねぇ…。

そして、人形が人間になったのを、御主人様があっさり受け入れてしまうのにも釈然としないものが。これも、亡き母から人形たちを受け継いで以来、半分妄想の中で生きてきたのを匂わす様には作られてはいますが…。もう少し、彼の狂気みたいのモノを描けてたら、より面白くなったのではないかと。

とは言え、こんな文句が出るのも城定秀夫作品に対しての期待値が、今やメチャクチャに高値安定だから故、なんですよね。普通のVシネマとしたら全然面白く見られるレベルには達してると思います。まぁ城定 + あっきーならこっちに期待しようじゃないですか!

あっ、一番面白かったのは劇中アイドルになったあっきーが歌うシーンかな(w。恵比寿マスカッツの歌、ちゃんと聞いた事無いんですが、彼女はメインパートは歌ってないのかな? まさかあんなにボエーな歌声だったとは…。

それから、今回のテーマソングは当然『青い眼の人形』です。

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