ハルマゲドン
原題は'Annihilation Earth'。「スピーシーズ4 新種覚醒」のニック・ライオン監督によるディザスターパニックです。主演はルーク・ゴス、マリーナ・サーティス、コリン・サーモンとソコソコ充実。
超大型粒子加速器を利用した新エネルギー開発に成功、主要各国主導による供給プロジェクトがスタートする。だがフランスの施設が暴走、爆発! 何とそれによって死者三千万人以上という甚大な被害が! 更に世界各地で原因不明の天変地異が発生! プロジェクトの責任者であるデヴィッドが現地へ向ったのだが…。
粒子加速器というので察しがつくとは思いますが、要するにブラックホールを生み出してしまい、それによって地球崩壊の危機が!? というお話でした。
壊滅する都市、空から降り注ぐ流星群、飛行機や人工衛星落下と、派手な映像が連続! するんですが、うーん、これは微妙だったなぁ。
とにかく話の進め方、全体の構成がマズ過ぎ。どうせ“お話”なんだから、さっさとブラックホールというネタを割って、どうやって解決する? という展開にすれば良いのに、ダラダラした具体性の無い会話が延々と続くだけ。判り易く絵で見せる事もしてないから、観てる方は完全に置いてきぼり。緊迫感ゼロ。
本来肉体派のルーク・ゴスが主人公の科学者役というのもどうかと思いますが、コイツが現地に行っても、原因究明や事態の解決に奔走するのかと思いきや、実は原因はとっくに判ってて、実際やるのは体を張った人命救助というのも…。また、コイツの部下も、とても科学者には見えないボケっとしたアンちゃんと、胸元を強調したピチピチネエちゃんたち…。まぁおネエちゃんたちの方はB級としては正しいのか(w。
彼女たちと比べると、マリーナ・サーティスは老けたなぁ。「新スター・トレック」じゃ、お色気担当だったのに。しかも、彼女が演じる米政府高官の言動が支離滅裂で…。これも話をつまんなくしてる大きな要因でした。
結局、脚本がダメなんだろうなと思ったら、書いてたのは駄作ホラー「ゴーストハンター」のラファエル・ジョーダンで納得。
【以下、ネタバレ】
結局、事態の解決を図るのは主人公が本部に戻ってから、って、じゃあ何しに現地に行ったんだよ! しかも、コイツが考えた解決法や判断は全て間違っていて…というヒドいエンディング。見どころといえるのは、その結果訪れる壮絶なバッドエンディングだけでした…。
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