アルティメット・インパクト
- 出版社/メーカー: AMGエンタテインメント
- 発売日: 2010/05/21
- メディア: DVD
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原題は'Shadows in Paradise'。米露合作、マーク・ダカスコス主演の戦闘アクションです。共演がスゴくて、アーマンド・アサンテ、トム・サイズモア、ダニー・トレホ、ブルース・ボックスライトナー、スティーヴン・バウアー、アンドリュー・ディヴォフ、ヴァーノン・ウェルズという、まるで裏「エクスペンダブルズ」と言いたくなるような面子! 監督・脚本は「アメリカン・ソルジャーズ2」等の脚本を担当していたJ・スティーヴン・モーンダーというヒト。
イラクでの特殊任務中に部下で恋人の女性士官サーシャを失ったマックス。それから二年後、上官からイラクのとある島でアルカイダと接近するサーシャの目撃情報を伝えられたマックスは単身その島へ潜入、サーシャとの再会を果たす。拉致され、生き残る為に転向したふりをしていたと語るサーシャ。一方、サーシャの過去の行動を怪しむCIAは、“影の中隊”と呼ばれる特殊部隊を島へ送り込んで…。
この後は、実は一連の事件の裏には巨大な陰謀が…という、この手の映画の定番ストーリーが展開します。
ところでこのジャケはどうなのかなぁ? だって主人公二人vs特殊部隊という地上での戦闘がメインで、戦闘機なんて一切関係が無いんだもの。せっかくこれだけの面子を揃えたんだから、かつての大作映画みたく、役者の顔をズラズラっと並べるだけで相当なインパクトを与えると思うんだけど。やはりそういうデザインは肖像権の問題とかで中小メーカーには難しいんでしょうか?
で、中身の方はいうと、正直余りよろしくない出来。役者もそうだし、出てくるネタ自体はイイ感じなのに、それを料理する監督が娯楽映画のツボを判ってないみたいな。せっかくの豪華(?)キャストなんだから、特に目新しい事をやんなくても十分面白くなりそうなモンなのに。こういうのは今仕事にあぶれてるようなベテラン監督をあてがえば、楽しいB級映画に仕上げてくれたんじゃないかと思われて、非常に勿体無かったです。
勿体無いといえば、お話のカギとなる女性士官役のロシア人女優、Sofya Skyaの扱いも上手くなかったなぁ。それなりのお色気シーンはあるものの、ブラをつけたままのベッドシーン等、その全てがヌルたくて、彼女の美貌を最大限に活かしてるとは言えない。彼女はエドガー・アラン・ポーの『リジイア』を映画化した'Ligeia'でタイトルロールを演じてるみたいなので、そっちに期待したいと思います。