アルファ・フォース
原題は'Special Forces vs Demon'。ジャケは普通の戦闘アクション風ですが、実際は魔族と特殊部隊が死闘を繰り広げるドイツ製のオカルトアクションです。スタッフ、キャストは全く聞いた事の無いヒトたち。
畑違いの大量虐殺事件の捜査に駆り出された特殊部隊。何と犯人は太古より人類と戦ってきた魔族だと言う…。
最近入ってくるドイツものというと、そこそこ予算が掛けられてそこそこには面白いTVムービーがほとんど。ところが本作はどうもドイツのボンクラたちが集まって一生懸命作った低予算映画みたい(クレジットを見ると主演俳優が撮影やってたり、監督が役者も兼任してたり)。
で、そういう低予算映画でも才能のあるヤツは何らかの形で直ぐに脚光を浴びられる時代だと思います。ところが本作を作ったヤツらには才能の欠片すら全く無かったようで…。
まず冒頭。特殊部隊の訓練シーンという体なんですが、これがパッとしないルックスかつメタボ気味のアンちゃんたちがへっぴり腰でだらしなく銃を撃ってるだけ。一応戦闘服らしいのを着てはいますが、中にはまだ折り目の着いた白Tのヤツまでいたりして、いきなり暗雲立ち込めるイヤ〜な雰囲気に。
それ以降も、ショボいCGとショボいアクションがメリハリ無くダラダラダラダラ続いていきます。特殊部隊の描写は前述の通り。対する魔族の方も、モップみたいな白いヅラに白塗りというクラウザーさんの劣化版みたいなナリ。手から出すビリビリ光線もエフェクトが掛かったボエ〜な声も何時の時代だよというセンスの無さ。
そんな感じで頭を抱えてしまうような映像の連続なんですが、演出と脚本のヒドさはそんなモンじゃない! とにかく部隊と魔族が戦ってるという以外は、何がどうなってるのかさっぱり判らない!! 主役が誰なのかすら判らないサイテーレベル!!!
日頃つまんねぇなーと愚痴ってるドイツ製TVムービーが傑作、名作に思えるくらいの駄作でした。
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2010/08/04
- メディア: DVD
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (1件) を見る