ザ・ヒットマン 運命の凶弾


3/5レンタルリリース インターフィルム
 原題は'The Poet'。独墺英合作による犯罪ドラマです。主演は「ジキル博士の記憶」のダグレイ・スコットと「マルホランド・ドライブ」のローラ・ハリング。ユルゲン・プロフノウ、「プライミーバル」「デッド・フィッシュ」のアンドリュー・リー・ポッツが共演と、キャストがそれなりに充実。2003年製作の作品だからか、予告編は見つかりませんでした。
“詩人”のあだ名を持つ国際的な殺し屋アンドレイ。今日もウィーンで仕事をこなしたのだが、その現場を目撃した若きカメラマン、リックまで殺してしまう。そしてリックの告別式の夜、姉のポーラは偶然アンドレイと出逢い、二人は恋に落ちて…。
まず、アクション映画というよりはラブストーリー色の強い内容でした。特に中盤は、正体を知らずに付き合い始めた二人の姿を描くのがメイン。
ただねぇ。アクション、ラブストーリーの両面共に描写がかなりの薄っぺらさで、どっちにしたってヌルたい出来でした。とにかく、殺し屋の背景や主人公たちの心の動き等々、全てが描き込まれてない。
お色気ムンムンなローラ・ハリングだけに、ベッドシーンも一応はアリ。でもこれも、主人公をベッドに縛って…みたいな展開にはなるんだけど、結局二人とも下着は脱がず終いみたいな。
役者たちはちゃんと仕事をこなしてるとは思います。スタッフの志の低さだけが目立った完全な凡作でした。