ダークネス・ビギンズ
![ダークネス・ビギンズ [DVD] ダークネス・ビギンズ [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/518rKYQtwBL._SL160_.jpg)
- 出版社/メーカー: トランスワールドアソシエイツ
- 発売日: 2010/03/03
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
原題は'Vigilante'。その名の通りのいわゆるビジランテ映画、復讐アクションです。製作国はオーストラリアで、監督・脚本は「エイリアン・イン・キューブ」に出演してるアーシュ・アーロンというヒトですが、その他は全く馴染みの無い面子。
デート中に何者かに襲われ、婚約者を殺されてしまった青年ルーク。復讐に燃える彼は体を鍛え上げ、犯人を探すべく、闇の処刑人“ビジランテ”を名乗って街のダニだも退治を開始した!
邦題やジャケを見て貰えばお判りでしょうが、メーカーとしては単なるアクション映画ではなくダークヒーローものとして売りたいみたい。実際、製作者側も「パニッシャー」みたいな映画が作りたかったらしいのは、主人公が処刑の際ドクロのシャツに着替える事からも明らか(w。まぁそれは微笑ましくてイイんだけど、何故か銀行強盗くらいしか被らなそうな安い黒のニットマスクまで装着させるセンスは…。主役のアンちゃんはニヤケ気味ながら割りとイケメンだし、体もムキムキだから、それを活かしたコスチュームを用意すれば良かったのに。
この一点だけで直ぐに判っちゃいますが、要するに自分らと似たような趣味のオーストラリアのボンクラたちが作った作品。だから、ヒーローになる前の特訓シーンもちゃんと描かれるし、格闘技、女刑事、ドラッグ、クラブ、お色気要員のおネエちゃんたちと、いかにもなアイテムがちゃーんと用意されてます。
ところが、残念ながらこの監督には全く才能が無かった…。とにかく全てのシーンが間延び気味なのです。特にヒドいのが会話部分で、もうちょっと手際良く描けないのか! とイライラする事必至。
唯一褒められそうなのは、スタントやCGに頼らずに撮った格闘シーンくらいでしょうか。でもこれも、それで別に驚くような映像が撮れてはいないし、そもそも単に金が無かっただけでは? としか思えない。
そんな感じで、全力でスルーして頂きたい駄作でした。