ドラゴン・アイ
12/2レンタルリリース プライムウェーブ
原題は'Knights of Bloodsteel'。RHIエンタテインメント提供によるオリジナルファンタジーアクションです。主演は「犯罪捜査官ネイビーファイル」のデヴィッド・ジェームズ・エリオットと、おなじみナターシャ・マルテ。クリストファー・ロイドも出演してます。監督は「カンフー・キングダム」のフィリップ・スピンク。
剣と魔法の星ミラビリス。だが全ての魔力の元となる鉱石“血の鉄”が枯渇し、破壊者“ブルード”と人間、エルバン(魔術師)、ゴブリンの連合組織の間で争奪戦が起こっていた。昏睡状態の後継者たる息子を救うために大量の血の鉄を求めるブルードの王ドラゴン・アイは、血の鉄の源である“クルーシブル”を探す。一方、連合側も予言で示された四人の騎士を集め、彼らにクルーシブルの在り処を記した地図を探すよう命令して…。
どうやら今回リリースされるのは、元々一時間枠×四話のミニシリーズを二時間弱に再編集したバージョンみたい*1。
で、再編集されたためか、世界観の説明を冒頭一分くらいのナレーションで済ませ、観客を異世界に放り込んじゃうから、中々その世界観に入っていけない。これは字幕のマズさのせいもあって、何しろ神官、預言者って言えば良い所をオラクル、魔術師だかエルフだかをエルバンみたいに、固有名詞をそのままカタカナで出しちゃってる。当然、各キャラの名前もカタカナだから、最初のうちはこれは誰かの名前だっけ? それとも?? みたいな感じで大混乱。出来の悪い翻訳小説を読んでる気分でした。
更に、これまた再編集のせいかも知れませんが、主役であるはずの四人の騎士それぞれの特徴や魅力を見せる前に旅に出しちゃうというマズい演出も。というか、そのうちの一人は最後まで何の役にも立たない、何故選ばれたのかサッパリ判らないという始末。
基本的には劣化版の「ロード・オブ・ザ・リング」。主人公たちがパーティを組み、悪者やドラゴンと戦いながら成長、お宝ゲットだぜ! という、ファンタジーの定番ストーリーなのに、編集とおそらくは元の脚本のダメさのせいでグダグダ、ユルユルの出来になっちゃった、そんな作品でした。ナターシャ・マルテの女戦士なんてホントにキマってるんだから勿体無いなぁ。
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2009/12/09
- メディア: DVD
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*1:米盤DVDは175分のオリジナル完全版。