パニック・チェア
椅子ホラー(そんなジャンルあるのか?)をもう一本紹介。原題はストレートに'The Chair'。「ウルフマン リターンズ」の監督、と言うよりも「ソウ4」等、編集の仕事の方がメインのブレット・サリヴァンによるオカルトスリラーです。
修士論文を書き上げる為に古びた一軒家を友だちから借りた女子大生ダニエル。だが引っ越して早々、屋敷の中に漂う異様な空気を感じてしまう。実はこの屋敷、二十世紀の大催眠術師が殺人鬼を使った危険な実験を行った場所だった。次第に殺人鬼の霊に侵食されたダニエルは、彼の凶器だった拷問椅子まで復活。彼女を心配してやって来た姉を襲い、椅子に拘束して…。
うーん、Jホラーに影響を受けたのか、ひたひたと静かに進行する恐怖を描いた、つもりなんでしょうが、正直序盤はかなり退屈でした。だって“主役”のはずの椅子が登場するのは後半に差し掛かってから、拷問が始まるのに到っては一時間を過ぎてからというチンタラした展開なんです。
少々残念なルックスの姉妹のムチムチボディで、辛うじて関心を繋ぎとめてる感じ。その姉妹にしたって乳首ひとつ見せてくれるワケでもないんでねぇ。
前半で一個くらいは派手な心霊現象を見せるなり、過去の殺人シーンを見せるサービスがあっても良かったんじゃないでしょうか。
クライマックスの展開も一応は捻ってあるもののかなり強引。編集が本業の監督らしく、映像の切れ自体は悪くないんですが。まぁ凡作という評価で良いと思います。
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