エスケイプ・フロム・リビングデッド
原題は'The Zombie Diaries'!! ようやく日本公開が11月に決まったロメロ御大の「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」に便乗(?)するのに相応しい、英国製のゾンビホラーです。
アジアから始まった謎のウイルスが世界中に蔓延。アメリカに続いてイギリスでも感染が広がり、男女四人のTVクルーもロンドン郊外の農村の取材に出かける。しかし村には人影すら見えない。仕方なく局へ帰ろうした彼らにロンドン封鎖の報せが! 日も暮れ始め、とある民家に一夜の宿を求めた四人だったが、そこにいたのはウイルスに感染し、生ける屍と化した住人たちだった!!
要するに、取材中にカメラが捉えた主観視点の映像という構成。って、あれ? 原題もそうだけど、これって「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」とコンセプトが丸被りじゃない? でも製作年はこっちの方が早いらしいし…。もしや御大の方が…?! まぁ単純に「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」以降ならありふれたアイディアってのが真相でしょうが。最近だと「[REC]」もあったし。
で、中身の方ですが、ベースは「28日後…」と同じなので意外性はありませんが、基本設定をニュース映像風に伝える序盤は手際が良いし、ゾンビ初登場のタイミングも中々上手い。でもそこからが…。
その初邂逅が済むと何故か話は一ヵ月後へ。これが失敗だと思うなぁ。お陰で、何故撮影し続けるのかという事に急に説得力が無くなっちゃってるんだもの。しかも誰が撮ってるのか判んないシーンも出てくるし。
そして中盤以降は、最後までお話らしいお話は無くて、人間vsゾンビの日常を淡々と見せていくだけ。但し、その日常の描写が実は悪くないんですよ。緊迫感は持続するし、人間の狂気みたいなのもちゃんと見せられてるし。田園風景の中にポツンとゾンビを一体配置する時のセンスも悪くないと思います。
どうやら元々は自主映画らしいので、それを考えれば結構な出来だと思います。それにこのレベルの作品にしては女優さんが割りと綺麗(オッパイもアリ!!)。これはちゃんとした脚本を与えれば、佳作レベルを生み出せる監督なのではないでしょうか。
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