12 TWELVE - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

原題は'Underground'。英国製の格闘アクション映画です。主演は「ヒューマノイド」のマーク・ストレンジ。

近未来のロンドン。ここでは賞金五十万ポンドを賭けた非合法の地下格闘トーナメントが開催され、人気を集めていた。様々な過去を持った十二人の選手たちが、制限時間無し、反則無しの死闘に挑む!

これまで欧米で作られたこの手のマーシャルアーツ映画のドラマ性の酷さについて散々書いてきましたが、何と本作は上記の設定と選手それぞれの背景がチョロチョロっと描かれるだけで、他には一切ストーリーらしいストーリーは無し! 全編ド突き合いを見せるだけ!! まぁ潔いというか、何も考えてないというか。

で、これが面白いかと言われると…。根本的な問題として選手役の俳優たち(皆スタントマンなのかな?)全員にハナが無い。そして一応動けてはいますが、アクションもキレや華麗さといった魅力に欠けている。だから設定上は個性的でも、いざ試合が始まるとどれも似た様な印象で、途中で飽きちゃうんですよねぇ。

これが本物のアクションスターが演ってるのなら、格闘シーンだけでも十分楽しめるんですが。先日何気なく見た「燃えよデブゴン7」なんか、ホント最後まで面白かったもの。

それにちょっと考えれば、こんな知らないオッサンたちのド突き合いを見なくても、“本物”が試合をしてる格闘技のDVDを見れば良いって事に気付きますもんね。