ブローバック
原題は'TKO'(別名'Urban Assault')。「ブレイド2」のダズ・クロウフォード主演の黒人系格闘アクションです。ジャケは「デス・レース」便乗系ですけど。
街を牛耳る組織のボスから、それぞれが選んだ戦士を近く開催される地下格闘トーナメントに出場させ、勝った方に跡目を譲ると言われたミックとマーティン。ボスの娘まで押し付けられたミックに更なる災難が。前年の準優勝者ゼンドーが“弟の仇!”とミックに襲い掛かってきたのだ。一方のマーティンは収監中の狂人を戦士に選んで…。
前々から言ってますが、こういう“最強トーナメント”を謳った作品にロクなモン無し! そのほとんどがスタントマンくずれのボンクラが作った中身ゼロのショボいヤツ。本作も監督の本職はスタントマンみたいだし、似た様なモノだろうなぁと思ってたら、映像はそれなりにお金が掛かっていて見栄えが良い出だし。
そして出てくるキャラも男女ともに見栄えが良い! それぞれ「CSI:マイアミ」でチラッとだけ映る屈強なワル、そしてセクシーなおネエさんといった風情なのです。お陰でますます見た目はバツグン!!
ところがここで大問題が。普通なら主役ポジションであるはずの、弟の仇を探す最強ファイター役のオッサンだけがよりにもよって超ブサメンなんですよ。顔はガマガエルみたいだし、手足も短ぇッ! 動きの良さから、彼も本職はスタントマンなんでしょうが、それにしてもハナが無さ過ぎる。
お陰で、本来なら主人公の脇にいてイイ味出すポジションのはずの元格闘家のイケメンギャングが何故か主役扱いに。判り易く言うと、ウォルター・ヒル版の「ストリートファイター」でチャールズ・ブロンソンはブスッとして闘うだけ、劇中の主役はマネージャーのジェームズ・コバーンに変更って感じなのです。
そんな感じで、娯楽作品としてはかなり変則的な構成。というか、それ以前に演出も脚本もヒドい出来で…。更に輪をかけるのが、見た目はイイけど演技はからっきしな出演者たち…。
という訳で、最初の懸念通りの駄作でした。まぁ、パッと見の映像と格闘アクションはそれなりに見せる出来ではあるので、BGV感覚ならってトコかな。ドラマ部分をガチで見ると後悔すると思いますよ。
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2009/04/10
- メディア: DVD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2003/01/16
- メディア: DVD
- クリック: 69回
- この商品を含むブログ (54件) を見る
- 出版社/メーカー: UPJ/ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2009/04/24
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 17回
- この商品を含むブログ (28件) を見る