バイオハザード3077

原題は'Millennium Crisis'。「バイオハザード2034」に続く、パチモン「バイオ」第二弾。って、随分時代が経ったなぁ(w。

地球とアンドロメダの間に平和が訪れて百年。しかしアルタイル第四惑星で起きたテロ事件によって、その平和も崩れ去ろうとしていた。その頃、オーロラという女にかつての同僚から仕事が舞い込む。アンドロイドを護衛してある星に向って欲しいという事なのだが、その行き先はあのアルタイル第四惑星だった!

まずお断りしておきますが、当然「バイオハザード」とは何の関係もありません。途中、申し訳程度に“バイオハザード防衛システム起動!”とか“ニューロゾンビが…”みたいな言葉が出てきますが、ほとんど大勢に影響無し! 本家に多少なりとも似てる点と言えば、主人公が女ってくらいじゃないのかなぁ。

と言うか、それ以前に全然面白くない! 最初から最後まで抑揚が無くてダラダラとした展開。ちょっと目を離すと、いやちゃんと見ててもどんな話なのかが判らなくなる。

そしてあちらこちらに今昔の有名SF映画で見た場面が。半裸で寝てる赤毛のオカッパヒロインは「フィフス・エレメント」。宇宙人がたむろするカンティーナみたいな酒場。レプリカントみたいな裸の戦士。宇宙船は「2010年」? 「遊星よりの物体X」みたいな怪物も登場(“からの”じゃなく“よりの”なのがポイント、こいつがゾンビ?)。かと言って別にパロディものじゃないですよ。ひょっとしたら監督はオマージュのつもりなのかなぁ。ヒロインと良い仲になるオッサン役でサム・ライミ実弟テッド・ライミが出てるし。

とにかくゾンビ映画ファンは勿論、SF映画ファンもヒロインアクション映画ファンも見る価値の無い、久々正真正銘の駄作でした。