富士の魂

富士の魂 [DVD]

富士の魂 [DVD]

「仁義」シリーズの松井昇と咲輝のコンビが何故か霊峰・富士山をテーマにして作り上げたヒューマンドラマ。

ヤクザの里中は死んだ兄弟分・望月への義理を果たす為に、彼の別れた妻と一人娘が暮らす富士の麓にやって来る。そこで彼女たちは富士山に捨てられたゴミを拾う活動に参加していた。ここに自殺しにやって来た所を救われた面々が、共同生活を営みながらボランティアに精を出すグループに成り行きで参加する里中。彼らと暮らすうちに心が癒されていくのを感じていた彼だったが、望月の娘・彩が不治の病に犯されているのを知り…。

富士山がドーンと写ったパッケージにこのストーリー。どう見ても富士山信仰の新興宗教か、はたまたどこぞの政治団体かの息がかかった作品だと思って、見るのが億劫になってました。

しかし、それにしてはグループ内の関係がギスギスしてて嫌ぁな感じだし、何時ものヤクザVシネマチックな要素も絡んできて、訳が判んなくなってしまった。そして終盤の展開は、多少クサめですが、感動系ドラマとして意外と良い感じに仕上がってて…。それでも、どうしても胡散臭く見てしまう自分は富士の癒しパワーに当たった方が良いのかも。

キャストが妙に充実してるのも胡散臭さに拍車をかけてるんだよなぁ。だって、大竹一重に渡辺典子、西守正樹、川本淳市に保積ペペなんだもの。終盤の展開をかき回すチンピラ役の中山弟吾朗も好演でした。

あ、彩役の桑名里瑛ちゃんハァハァドラマとしては全然アリかも知れません(w。