スティック・イット!

スティック・イット! [DVD]

スティック・イット! [DVD]

原題も'Stick It'。「チアーズ!」の脚本家ジェシカ・ベンディンガーが、今度は体操を題材にして監督業にもチャレンジした青春映画です。

工事現場を舞台にBMXでスーパートリックを披露。だが勢い余って現場をメチャメチャにしてしまった少女ヘイリーは、更生の為にVGAという施設に入れられる。そこはヴィッカーマン(ジェフ・ブリッジス!)という名うての鬼コーチが率いる体操教室だった。実はかつて全米代表にも選ばれる程の体操界期待のホープだったヘイリー。しかし世界選手権で優勝を目の前にして突然棄権し、そのまま引退していたのだった。そんな彼女に教室の選手たちの視線は冷たい。ヘイリーも初めはコーチに反発していたのだが…。

この後は定番通りに選手たちと友情を育んで現役復帰。型破りな演技で正統派なライバルと全米選手権で対決! という流れなんですが…。

うーん、どうにもその過程が上手く描けてない気がしました。ヘイリーが何故復帰を決意したのか、周りの選手とどうやって打ち解けあったのか、その辺りがよく判らなかったです。お陰で余り盛り上がれないんですよねぇ。

クライマックスの筈の全米選手権も、ちょっとビックリな変化球的展開で…。あれじゃまるで体操という競技そのものを批判してる気がする。だったらそれを題材にしなきゃいいのにって感じ。スポーツ映画はもっとストレートな熱血パターンで良いと思うんだけどなぁ。

盛り上がれなかったもう一つの理由は、当然たくさん出てくる女の子たちの中にこれは! って感じの美少女がいなかったのもあります。特にヒロインが、どう見ても体操選手には見えないアメリ・モレスモみたいな男前系(肩幅がっしり)で…。まぁこの辺は個人差があるから何とも言えないですけどね。