ヴァイキングダム

原題も'Vikingdom'。米・マレーシア合作による北欧神話をベースにしたファンタジーアドベンチャーです。主演はドミニク・パーセルで、共演がナターシャ・マルテ、ジョン・フー、「ブリティッシュ・ギャングスター 仁義なき抗争」のクレイグ・フェアブラス。監督は「アレキサンダー・ソード 幻の勇者」のマレーシア出身、ユースリー・アブドゥル・ハリムです。

西暦793年。北欧の神々からキリスト教へ改宗する人間たちに業を煮やした雷神トールは人間の体を得て、バイキングの大軍を率いてリンディスファーン島を攻め落としてしまう。神、人間、死者の三つの世界を全て支配しようとするトールを憂いた神フレアは、かつて戦死したものの女神フレイヤが蘇らせて以来、極寒の地で隠遁生活を送っていた殺戮王エルリークにトール討伐を命じて…。

意外な事に、設定はちゃんとしてるし、美術や衣装もそれなりにお金が掛けられている。キャストもそれっぽい姿でみすぼらしくない。アクションシーンは今時のガチャガチャ映像も出てくるし、構図の取り方が下手なのか余り迫力はありませんが、肉弾戦多めでまぁ許せる範囲内。

しかし、肝心のお話が退屈でした…。主人公が旅立つトコまでは良かったんですが、そこから旅の仲間を探したり、アイテムをゲットしたりという、RPGライクな定番メニューを進むのにちっとも盛り上がらない。

作品のテイストとして近いのはウーヴェ・ボルの一連のヤツだと思います。しかし、ボルよりも演出がまともなのが逆に災いして、ノイズというか引っかかりが無さ過ぎてダラ〜と進んでるだけに見えてしまう。こんなのだったらさっさと敵の本陣に突っ込めよ!という気分に。

これは、元々のシナリオがヒドいのか、それとも監督にそれを膨らませる才能が無いのか。とにかく、娯楽映画のツボを外した、勿体無い気がする凡作でした。

ひょっとしたら、製品版のちゃんとした画質で見れば、映像面で楽しめる作品かも知れませんけど。

※オマケ