ロフト.
- 出版社/メーカー: 角川映画
- 発売日: 2010/02/26
- メディア: DVD
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男たち五人で密会用に共有していたゴージャスな屋根裏部屋に女性の全裸死体が! 犯人は五人の中にいるのか? それとも…というストーリー。
警察からの取り調べ、事件現場での五人の会話、そこから始まる回想と、三つの時間が絡み合いながら真相に向かって進んでいくという複雑な構成ながら、見ていても余りこんがらがらないのは監督の力量が確かな証拠でしょう。
雰囲気は抜群だし、貧乏ったらしいところも無い。観客に提示されるネタの出し方も的確。作りは間違いなくA級の娯楽映画ながら、適度なバイオレンスとエロが挿入されるのもヨーロッパ映画らしくて嬉しくなる。
しかし、二作続けてこれだけの映画を撮った監督が、その間五年間も撮れなかったというのが不思議。それがベルギー映画界の今の実情なのかな? 逆に、「ザ・ヒットマン」の時点でどう考えてもハリウッドからスカウトされたでしょうに、ベルギーから離れなかった辺りが監督の気概なんでしょうか。
まぁ五年も撮れなかったせいか、多少冗長に感じられるシーンもありました。個人的好みから言っても、犯罪アクションだった「ザ・ヒットマン」の方が上かとも思いますが、見て損は無い作品なのは確かだと思います。