エンド・オブ・アメリカ
※予告編
原題は'Sons of Liberty'。核兵器を手に入れたテロリストと米特別チームの戦いを描くサスペンスアクションです。テイマー・ハッサン、キース・デヴィッド、マーク・シェパードが出てる、のはいいんですが、監督が電磁波ダダ漏れ映画「スカイ・アポカリプス」のドリュー・ホール…。
旧ソ連の核廃棄場から核物質が何者かに盗み出される。この情報を得た米政府は特殊部隊を派遣するも作戦は失敗。そして特殊部隊のリーダーだったトムを中心に、核兵器を追う核物質探知局の特別チームが結成されて…。
まず、いきなりオープニングから“テンプル騎士団”“ボストン茶会事件”“クローン人間”等々の単語が飛び出し、やっぱり電波系映画の予感が…*1。
そして、核兵器を持ったテロリストが米本土を狙うという危機的状況にも関わらず、特別チームの結成を超軽いノリで見せていってアレレ。しかも、肝心のメンバー紹介はロクに出来てないという。
その後も、テロリストの背景はわかんない*2し、特別チームはどんな捜査をやって敵に近づいているかもわからないまま、無意味な会話やシーン、意図不明な編集が続く中でダラダラ時間が過ぎていきます…。
とにかく、いたる所が意味不明&映画のセオリー無視状態なんですが、一例を挙げると、女捜査官の車に爆弾が!?なシーン。普通は時間ギリギリで脱出、爆風で飛ばされるものの一命を取り留めて…となるじゃないですか。ところが本作は、ダッシュして角を曲がり、膝に手を当てて一息ついてから爆発。女捜査官は爆風をボーっと見てから立ち去る…という間延び具合。おいおい、お前現場検証とかしなくていいのかよ!?みたいな。
また、特別チームの本部は、あちらこちらでパネルがビカビカ光るSF系の秘密基地風で、これもどうかと思うんですが、結局イジる端末は普通のノートパソコンだし、いかにも3Dのホログラフィが浮かび上がりそうな六角形のテーブルも単に書類がばら撒かれるだけ…。
ちょっと良かったのは、クライマックスの銃撃戦くらいかなぁ。でもこれも、スローを多用し過ぎてダサいし、よく考えると意味不明なシーンが多過ぎるし。特に捜査官の一人が死ぬトコ!
結論としては、電波系というより、小金は持ってるものの監督の才能が一切無いヤツが撮ったオナニー映画って感じでした。
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