エンド・オブ・ザ・オーシャン

エンド・オブ・ザ・オーシャン 北極海と勇者の冒険 [DVD]

エンド・オブ・ザ・オーシャン 北極海と勇者の冒険 [DVD]

原題は'Nova Zembla'。十六世紀末、北東航路から東アジアを目指したオランダ人船乗りたちを描いた実録アドベンチャーです。キャストは「ブラックブック」のデレク・デ・リントや「ザ・ホステージ」のヤン・デクレールに加えて、セミー・シュルト(セーム・シュルト)、スーパーモデルのドウツェン・クロースも出演。監督は「暴走!ニトロ・バスターズ」のプロデューサー、ライナウト・ウーレマンス、脚本は「ザ・ホステージ」のヒューゴ・ハイネンです。

1596年。戦争中のスペインに北西航路を阻まれたオランダは、インドへの最短ルートを開拓すべく北への航路を探していた。そしてウィレム・バレンツを船長にした船団が三度目の航海に出発したのだが…。

一行は原題にもなっている北極海に浮かぶ島、ノヴァヤゼムリャまで順調に到達。しかしそこから苦難の道が…という顛末を、冒険に志願して参加した青年からの視点で描いていく展開です。

結構なお金が掛けられていて、映像は非常に見応えあり。ロケーションも綺麗でした。

ただ、冒険、そして北極海でのサバイバルの描写が意外なくらいあっさり目。ベタなお涙頂戴路線に流れなかったのは好感が持てるけど、もうちょっとどうにかなったんじゃないかという気が。船体が氷河に軋み、その音で船員たちが震え上がったり、白熊の襲撃に遭ったりと、やる事はやってるんですが、もっと踏み込んで描けてたら「U・ボート」みたいな迫力が出たのが容易に想像できるだけに、かなり残念。

まぁ、テーマ的にも見どころのある作品だとは思います。ドウツェン・クロースは綺麗だし。