バーストシティ

バーストシティ [DVD]
11/22レンタルリリース キュリオスコープ


映画『バーストシティ』予告編

原題は'Prince of the City'。マイケル・マドセンがマレーシアに出稼ぎして作られたクライムアクションです。主役の人はよく知りませんが、「ドリフト・エボリューション」のアーロン・アジズが出演してます。監督も知らない人。

国際的大企業のCEOの座を父から譲り受ける事になったプリンス。だがそれを妬んだ弟のプトラはギャングたちの言葉に乗せられて父親を暗殺。その罪をプリンスに着せ、彼を逃亡犯としてフランスへ送ってしまう。当方に暮れるプリンスだったが、彼に救いの手を差し伸べる者がいた…。

オープニングは、チンピラを捕まえて拷問するマイケル・マドセン! ココだけ見て悪役かと思ったら、実は父親の裏の仕事を請け負っていた男という役回りで、彼もまたその利権を奪われそうになった事で主人公と手を組み、弟一味に復讐を開始する!という展開です。

となると、主人公とマドセンが計画を練って…みたいな事になると思いきや、これがほとんど単なる力押し! 最後は殴り合い!!

そんなストーリー展開も、今時その髪型は無いだろうという主人公のルックスも、何から何まで垢抜けない作品でした。カッコイイのはマドセンの片腕役で、暴走する主人公の尻拭いをさせられるアーロン・アジズくらいなモノ。でも彼メインのアクションシーンの撮り方もダサいんだよなぁ。

かと言って、アジア映画によくある、変なモノを見た…的な楽しみ方も出来るかと言うと…。

ちょっと面白かったのは、主人公が帰国する際に使った偽名が“ヴァンサン・ペレーズ”だった事くらいかな。

マレーシア映画を見る度に垢抜けてないと書いてますが、今回も…な凡作でした。マドセンは当然の手抜き演技。いつもの出稼ぎ映画よりは出番が多いのが救いかな。