誘拐 狙われたハイネケン
- 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
- 発売日: 2012/12/05
- メディア: DVD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
※予告編
原題は'De Heineken ontvoering'(英題'The Heineken Kidnapping')。1983年に実際に起こった、あのハイネケンの社長誘拐事件を映画化したオランダ製サスペンスドラマです。ハイネケン社長役はルトガー・ハウアー。
世界的大企業ハイネケンの社長、アルフレッド・ハイネケンの誘拐事件が発生する。犯人グループのアジトに監禁されるアルフレッド。三週間経ち、身代金の受け渡しが済んだところで、ようやく警察によって解放されたのだが…。
最近のルトガー出演作の傾向から考えてB級アクションなのかと思ったら、これが結構しっかり作られた真面目な映画でした。
前半戦は誘拐事件をスリリングに見せるというよりも、長期間の監禁によって追い詰められていく社長の心理状態と、誘拐グループの最年少メンバーの犯行によって気が大きくなったのか、彼女を作り、暴力的になっていく様との対比、そしてこの二人の因縁を描いていく構成。
そして、社長が解放されて以降の後半戦は、犯人逮捕の過程と、社長によるユニークな復讐、という流れです。
で、どこまでが史実にあってるのかわかりませんが、一つ一つのエピソードはかなり面白い。んだけど、全てがもう一歩も二歩も突っ込み不足な感は否めないかな。この辺は監督の力量不足でしょうか。腕のある監督が撮ってたら、さらに面白くなった気はしますが、思った以上には楽しめた作品でした。