パニック・スカイ フライト411 絶対絶命

原題は'The Mark'。クレイグ・シェイファー主演のスカイパニックアクションです。共演はエリック・ロバーツ、ゲイリー・ダニエルズ。スタッフは知らない人たちです。

世界経済が危機的状況を迎える中、アヴァンティ社が開発した人体内臓チップが注目を集める。最初の被験者になった元兵士のチャドは、G20首脳会談でお披露目するため、開催地であるベルリン行きの飛行機に搭乗する。だが、チップを狙う傭兵軍団も…。

こんな感じのストーリー、なんですが、正直オープニングはあまり上手くなかった。世界的経済危機はわかるとしても、個人情報を管理するらしいチップで何故それが解決されるのか、説明が無いから見てる方はポカーン状態。まぁ、それがマクガフィンだと言われればそうなんですが、もうちょっと上手く見せてくれよ、という。

で、中盤になってようやくゲイリー・ダニエルズ率いる傭兵軍団によるハイジャックが起き、さぁ盛り上がるぞ!と期待したものの、あれれ?やっぱり…うーん…つまらん…。

映像自体は、インディーズにしては結構ちゃんとしてるし、役者も揃ってるから見られるレベルにはある。でも、やはりここでも説明不足で意味不明なシーンが多くて…。特に、唐突に乗客が消えた!なんて展開になってイヤ〜な予感が…。

そう、どうもこの映画、「人間消失」シリーズのようなキリスト教系団体の息が掛かった終末論パニックもの、じゃないかと思われます。そう考えると、要所要所で挿入されて邪魔にしか思えなかった変な回想シーンも一応は説明がつく、みたいな。

こんな感じで、基本的には駄作と言っていい作品。かと言って、「人間消失」シリーズレベルのチン作でもないんでねぇ…。