ゾンビズ・シティ
10/3レンタルリリース インターフィルム
原題は'Solos'。何とチリ製のゾンビ映画です(セリフは英語)。当然、スタッフとキャストは知らない人ばかり。
突然謎のウイルスが蔓延し、発症した人々はゾンビ化してしまう。ほとんどの人間が死滅する中、首筋にある印を持った子供たちが出現。彼らはウイルスに感染せず、ゾンビからも襲われる事も無かった。そんな中の一人、カミーユは母親からの最後の言葉を信じて単身海を目指すのだが…。
この後は、たった一人で旅を続ける幼女が、生き残り部隊がゾンビを抹殺する様を目撃したり、同じ印を持った子供たちと合流したりしていくという展開です。
設定はこれまたありがちなゾンビ映画ですが、それをほぼ子供からの視点で描くという構成や、わざと退色させ血の赤のみを際立たせるという映像はかなりイイ雰囲気を醸し出しています。ギレルモ・デルトロが絶賛してるという話も嘘じゃないなという感じ。
しかし…。始めの10分くらいはソレで感心できるんですが、それが延々と続くと正直退屈…。何というか、1980年代に良く見たフランス映画社配給の作品を思い出させるというか。途中、ちゃんとゾンビも出てくるんですけどねぇ。回想シーンの挿入の仕方やスローの多用など、監督のテクニックに問題があるのかなぁ…。
少なくとも、ジャケを見て普通のゾンビ映画を期待して見ると、ちょっとキツい内容かと思います。IMDbを見ると、ホルヘ・オルギンという名のこの監督、この後色々と注目作を撮りそうなので、お勉強のつもりくらいの気持ちで見るのが良いのではないでしょうか。
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2012/12/21
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