ジャバウォック 天空の龍神と雷斬りの剣

原題も'Jabberwock'。あの“ジャバウォックの詩”をベースにしたファンタジーモンスターアクションです。主演は「ギャラクティカ」のターモー・ベニケット、「アルティメット・プレデター」のケイシー・バーンフィールド。監督は「新トレマーズ モンゴリアン・デス・ワームの巣窟」のスティーヴン・R・モンローです。

絶滅したはずの怪物ジャバウォックに襲われたと言って、旅人が鍛冶屋のフランシスが暮らす村に逃げ込んで来る。一笑に付す村人たちだったが、すぐさまジャバウォックが村に襲来して…。

“ジャバウォックの詩”が伝説として伝わってる世界という設定。で、ドラゴンがジャバウォックに変わってる以外は、主人公が鍛冶屋なのも込みで、ファンタジーアクションとしては実にありきたりなストーリーでした。だから、正直お話的な面白味はほとんど無し。

ジャバウォックのデザインは、日本版ジャケにあるような邪竜っぽいのじゃなく、あの有名な虫みたいな頭の姿をショボいCGで再現した感じ。ただ、この手の映画のロケ地としては定番になりつつあるブルガリアの風景 + しっかりした美術や衣装のおかげで、世界観みたいなのは悪くなかったです。

そして、ありきたりなストーリーと書きましたが、クライマックスで当然ジャバウォックと対決する主人公を超人的に描くんじゃなく、あくまでも特別な力を持たない凡人にし、戦い方もそれに沿ったモノにしてるのは好感が持てました。

と言っても、最終的にはいかにもこの監督が撮ったアメリカのケーブルテレビ用作品らしい、凡作中の凡作という印象になっちゃうんですが。

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どこかテリー・ギリアムの「ジャバーウォッキー」をDVD化してくれないかな。