THE GAME 12 - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

12/3レンタルリリースインターフィルム

※予告編
　原題は'New Town Killers'。イギリス製(正確にはスコットランド製?)のアクションサスペンスです。主演は「ザ・ヒットマン運命の凶弾」のダグレイ・スコットと、「コントロール」でバーナード・サムナー役だったジェームズ・アンソニー・ピアソン。他に「時空刑事1973」のリズ・ホワイトも出演してます。監督は「ダークブレイド」のリチャード・ジョブソン。
妹が多額の借金を抱え、とうとう海外へ売り飛ばされそうになっていたのを知るショーン。そんな時、バイト先で裕福そうな紳士二人から“十二時間私たちから逃げ切れたら賞金を払おう”とゲームの誘いを受けて…。
困窮する主人公の姿をテンポ良く描いた序盤三十分は、これが「ウォリアーズ」の劣化コピー映画を作った男の作品とは思えぬ、中々の出来栄え。
ところが肝心のゲームが始まってからが…。見る前は、パルクール的なアクロバチックなアクションを見せるとか、逃げながら街の裏社会の実態を描くシリアスな展開とか、色んな想像を自分なりにめぐらしてました。確かにそんな部分もあるんだけど、はっきり言ってどれも手ぬるい出来。しかも、追っ手の方が金に飽かせて凄腕を…という事でもなく、この人間狩りというかリアル鬼ごっこ風のゲーム、全体にアイディア不足で盛り上がりに欠けてました。
一応、終盤は主人公が逆襲に転じて…という流れではあるんだけど、これもそれまでの沈滞したムードを打ち消すほどには…。
まぁ、この監督の前作に比べれば遥かにマシなレベルではあります。オチもそれなりだし。でもやはり凡作の域は出てないかなぁ。