マージン・コール
2/3リリース ミッドシップ
原題も'Margin Call'。町山大将が先月『キラ☆キラ』で紹介したばかりの、世界金融危機の裏側に迫った社会派群像ドラマです。出演はケヴィン・スペイシー、ポール・ベタニー、ザカリー・クイント、ペン・バッジリー、サイモン・ベイカー、スタンリー・トゥッチ、デミ・ムーア、メアリー・マクドネル、そしてジェレミー・アイアンズ。監督・脚本のJ・C・チャンダーという人はコレが初長編作品。
2008年、ウォール街。大量のリストラが始まったある投資会社。その対象となったエリックは、オフィスを去る直前に若手アナリストのピーターに一つのUSBメモリーを渡すが…。
この後はキラ☆キラのポッドキャストで。というか、あれ以上書く事が無い!
全体的に非常に淡々と進む展開。静かに当時のウォール街の雰囲気を再現する事がメインで、その中の個人にスポットを当てるみたいな、グイグイと盛り上げるようなドラマチックな要素はほぼ無し。金融危機の事をある程度判っていれば、映画の中で起こっている事が相当に恐ろしいと感じられるだろうけど、ちょっと一般の日本人には伝わりにくいかも知れないです。
当然だけれども、映像的な派手さは無いですし。まぁ、全編に渡ってスターや実力派俳優が画面に映っているので絵は持ってますが、彼らにしたってこれみよがしな演技合戦はしてない(作品的にソレは良かった)。
その中で言うと、単なるイケメンなアンちゃんくらいな認識だったペン・バッジリーが、先日紹介した「小悪魔はなぜモテる?!」での演技も含めて、役者として良い雰囲気を持ってるのが判ったのは収穫だったかな。
そんな感じで、このネタに多少なりとも興味がある方なら非常に見応えがある作品、じゃないでしょうか。
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