フェイク シティ2


9/7リリース 20世紀フォックス


※予告編

原題は'Street Kings 2: Motor City'。傑作刑事アクション「フェイクシティ ある男のルール」の、原題からも判るとおり、舞台をデトロイトに移しての正統続編です。主演は当代随一の“どぐされ刑事”俳優、レイ・リオッタ! 共演はショーン・ハトシー。監督は「ダーティ・コップ」「ドニー・ダーコ2」のクリス・フィッシャーです。

デトロイト市警の刑事キンタナが何者かに殺される。キンタナと麻薬課時代に長年コンビを組んできたベテラン警官マーティーもその捜査に名乗りを上げ、担当の新米刑事ダンとコンビを組む事に。やがてキンタナが汚職刑事であった事に気づくダン。そしてマーティーにも疑念が…。

S.W.A.T.2」「ブルークラッシュ2」等々、ハリウッドのネタ切れ具合が如実に伝わるだけの誰得な続編が次々に作られてますが、ぶっちゃけコレもその中の一本でした…。

色々と問題点があるんですが、特にヒドいのが主人公二人の配置と動かし方。ここを最初のトコから間違えてるせいで、終盤話がグダグダになってしまってる。せめて新米刑事役に、レイ・リオッタに対抗するとまでは行かなくとも、それなりにハナのあるヤツを起用していれば、あるいは欲をかかずに普通のベテランと新米のバディものの作りにしとけば、全然印象が違ったと思います。

また、全米最悪の犯罪都市デトロイトでちゃんとロケまでやってるにしては、その殺伐とした空気感を上手く捕えられていないのも残念な点。

まぁ、「フェイク シティ」という冠が着いていなければ、Vシネマとしてはかなりお金が掛けられてるし、それなりのアクションシーンやお色気シーンもあるから、多少は目も潰れたと思います。そんな感じなので、ご覧になる際は、過度の期待を持たないようにお願いします。