ゴーストライダーズ

原題は'Ghost Town'。ビリー・ドラゴが出演してる、西部劇の要素も入った異色オカルトホラーです。主演は「ブラッド・セル」のジェシカ・ローズ、「グリズリー・パーク」のランディ・ウェイン、「JIGSAW タワー・オブ・デス」のアナベル・ウォーリス。監督は、こちらも西部劇の要素が入ったアニマルパニック「ザ・スネーク」のトドール・チャプカノフです。

高校生たちを乗せたバスが地図にも載っていない、まるで西部劇に登場するようなゴーストタウンに迷い込んでしまう。ケータイの電源すら入らないこの街。何とここは、かつて神父との戦いに勝利した黒魔術使いのアウトローたちの亡霊が巣食う呪われた場所だった! 助けを待つ高校生たちは一人、また一人と亡霊の餌食となって…。

そんな感じで、青春スラッシャーの要素まで入った作品でした。しかしこれが微妙な出来で…。

コレ誰の回想? みたいなのが多発したり、急にガチャガチャした手ブレ映像になる等、演出も大したモノではない。でもこれ、脚本や初期設定の時点で大きく間違ってる作品じゃないかなぁ。

まず、亡霊たちが何故こんなショボい街にとり憑いたのかが判らない。そしてそこに迷い込む者たちにも特に因縁みたいな理由があるワケじゃない。

更に根本的な問題として、迷い込んだ高校生(バカ者)たちの人数が多過ぎる! だから殺しても殺しても、残り三十分の時点でもまだ雑魚キャラ残り過ぎ! しかもキャラの被ってるヤツがいっぱいいるし!!

そんな感じで、製作初期の時点からやる気が無かったとしか思えない凡作でした。それにしてもこの監督、そんなに西部劇が好きならソレ一本でちゃんとしたのを撮ればいいのに。