2048
原題は'Lost City Raiders'。温暖化の結果、陸地の大部分が水没した近未来の地球を舞台にしたアクションアドベンチャーです。毎度おなじみのドイツ製TVムービーなんですが、ジェームズ・ブローリンにイアン・サマーホルダー、ベン・クロスといった国際的なキャスティング(当然セリフは英語)。ヒロイン役には「悪魔のコード」のベティナ・ジマーマンが。監督・脚本は「エアポート'03」のジーン・デ・セゴンザックです。
温暖化が進んだ結果、陸地の90%が水没してしまった2048年の地球。そんな世界で不法なサルベージ業を営むクビアック親子にバチカンからの依頼が舞い込む。それは海面上昇を食い止め、元の世界へ戻す古代エジプトの秘宝探索だった! 一方で、その秘宝を狙う別の組織も暗躍していて…。
まずジャケから連想されるようなディザスターパニック要素ですが、序盤に状況説明の為に世界の大都市が水没する様子がショボいCGを使って見せられるだけ。またタイトルから連想されるSF描写も、主人公たちが乗る船や扱うメカ等々、今とほとんど変わらず、ユートピア風にもデストピア風にもする気が全く感じられず。
というワケで、暗号のような古文書を読み解いたり、ブービートラップの仕掛けられた寺院を探索したりという、秘宝アドベンチャーの要素が一番色濃い作品でした。
で、古代エジプトの秘宝(要するに古代に超文明があった!? 系のお話です)を使って海面上昇を食い止めるというのは許すとしても、その方法が地面に穴を開けて地下に海水を流し込むというのは…。コイツら、温暖化とかそういうのが全く判ってないだろ! 子供かッ!!
そんな感じで、全ての面が大味というか雑な印象。まぁ、海に潜ると人喰いザメが襲ってきたり、バーのボインちゃんを巡って大喧嘩が始まったりと、色々とツッコミどころも満載だし、テンポも割りと良いから、ゲラゲラ笑いながら見るにはイイかも知れません。
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原題も'Malice in Wonderland'。『不思議の国のアリス』を現代風にアレンジしたファンタジー作品のよう。共演は「サヴァイヴ 殺戮の森」のダニー・ダイアー。監督は「ディテクティヴ」のサイモン・フェローズです。