S.A.D 米国特殊部隊


12/18リリース AMGエンタテインメント

原題は'Ballistica'。「ターミネーターズ」の肉体派俳優、ポール・ローガン主演のスパイアクションです。共演もロバート・ダヴィ、マーティン・コーヴ、アンドリュー・ディヴォフといった強面オヤジたちがズラリ。監督は「ジュラシック・プラネット」のゲイリー・ジョーンズです。

冷戦状態の再来を目指すロシアのテロ組織の本部へ潜入したCIA特殊部隊SADのエージェント、ダミアン。組織のボスは倒したものの、彼らが恐怖の新型爆弾を開発していた事を知る。組織に騙され、爆弾開発に携わっていた女科学者アレクサと共に爆弾の行方を追うダミアンだったが…。

監督が監督だけに、出来を心配していたんですが意外や意外、それなりに楽しめるB級アクションでした。とにかく最初から最後までお約束の嵐! 内部の裏切り、ブロンドの女科学者との恋、ロシアのミニスカ女スパイ、悪の女ドラゴン。銃撃戦、大爆発、カーチェイスといったお馴染みの要素がテンポ良く描かれていきます。

中でも最大の売りは、原題にもなってる二丁拳銃を手にしての格闘術、その名もバリスティカ! CIAだかKGBだかの直伝との話もありますが、予告編を見れば判るとおり、これがもうあのガン=カタそっくり! でもポール・ローガンのアクションに切れがあるから、結構決まって見えて悪くなかったです。ちょっと残念なのは予算の関係か、夜間に撮られたアクションシーンが多め、しかもライトの光量が抑え目なので見づらいって事でしょうか。

ぶっちゃけ、役者にはハナが欠けてるし、お話も適当。でも、ああ俺は今B級アクションを見ている! という妙な充実感は感じられました。頭カラッポにしてゲラゲラ笑いながら見るにはちょうど良い作品だと思います。

S.A.D 米国特殊部隊 [DVD]

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