バンク・クラッシュ


12/22レンタルリリース ミッドシップ
 原題は'How to Rob a Bank'。「ターミネーター3」「シン・シティ」のニック・スタールが主演、銀行強盗を題材にしたクライムコメディです。共演がエリカ・クリステンセン、ギャヴィン・ロズデイル、テリー・クルーズと地味に充実。今は亡きデヴィッド・キャラダインもチョロっとだけ出演してます。監督は新人さんみたい。
強盗団に押し入られた銀行の金庫に閉じ込められたジンクスと女子行員ジェシカ。何とか脱出したジンクスはジェシカのアドバイスを聞いて、強盗と警察、両者に連絡、交渉を始めるが…。
オープニングは、銀行口座に僅かな残高しか持たないボンクラ主人公が閉じ込められ、女子行員が椅子に縛り付けられてるシーンからいきなりスタート。彼らが外部と交渉する過程でどうしてこのような状況になったのかが徐々に明らかになるという展開…。
と誰もが思うだろうし、実際そういう事にもなるんですが、そのネタの出し方、描き方がどうにも上手くない。特に女子行員の正体みたいな美味しいネタのバラし方に到っては相当なマズさ。そんな中途半端な見せ方をするんなら、冒頭で簡潔に説明した方が見る者を話に引きこみ易いだろうに。要するにこの新人監督、技量はもちろん、センスもイマイチな気が。
当然用意されている驚愕の真相!? みたいなのも「NUMB3RS」の一エピソードでもっと上手く、更に膨らませて使われていた。ありがちなガチャガチャ映像もうるさいだけで全然カッコ良くないし、ハウツー本風の原題に合わせた“銀行強盗の心得その一”といった章立ての構成もほとんど効果を挙げてません。
更に判ってないなぁと思わせるのが、正直ルックスはそれほどでもないエリカ・クリステンセンの女っぷりを二、三割はアップさせていたメガネをさっさと外させちゃう事!
実は、それなりの規模で製作されているのか映像の見栄えが良いし、全体のテンポも軽快。アイディアだって一つ一つは悪くないと思うだけに、ちょっと残念な作品でした。

バンク・クラッシュ [DVD]

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