フェーズ7 超厳戒感染レベル

フェーズ7 [DVD]

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原題は'Mutants'。フランス映画祭2009のホラーナイトで「ミュータント」というタイトルで上映された、ウイルス感染系亜ゾンビスリラーです。主演は「エコール」のエレーヌ・ド・フジュロールと「やがて復讐という名の雨」のフランシス・ルノー。監督はこれが初長編の新人みたい。

感染者を凶暴化させ、終いには人肉を貪る怪物へ変えてしまう恐怖のウイルスが蔓延。救急医のソニアと恋人のマルコは、治療施設があるという軍の隔離基地を目指すのだが、その道中でマルコがウイルスに感染してしまう。車もガス欠になり、途中で見つけた無人の医療施設に逃げ込んだソニア。そこで治療を始めたのだが、マルコの病状は悪化の一途をたどって…。

こんな感じの、典型的な「28日後...」以降の“ゾンビ”スリラーでした。ただし、本作でのウイルスの感染スピードはかなりゆっくり(リアルといえばリアル)。おかげで前半戦は、感染者が“ゾンビ”化していく様子が見せ場に。まぁ淡々とした描写が続くので退屈とも言えるけど。

そして後半戦に差し掛かると謎の武装集団が施設に乱入! コイツら自体は大した事ないんですが、それに合わせてようやくゾンビ軍団も襲来! ここからはゾンビ映画の定番であるサバイバルアクションが始まります。ただここも、最近の手ブレガチャガチャ系の映像で、見づらいだけでそれほど斬新というモノではありません。

そんな感じで、特に目新しさは感じない作品でした。でも、しょせんは未公開映画、いつものB級映画くらいの期待値で見れば退屈はしないんじゃないかと思います。

で、フランス映画祭2009ホラーナイトといえば、当然「マーターズ」。こっちは年明けにはDVD化されそうだけど、それに先駆けてパスカル・ロジェ監督の初監督作'Saint Ange'が「MOTHER マザー」という邦題でリリースされます。

MOTHER マザー [DVD]

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ZOMBIE手帖ブログさんによれば残酷描写はゼロという事ですが、ヴィルジニー・ルドワイヤンのヌードもありそうだし、期待して待ちたいと思います。

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