アパルーサの決闘
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- 発売日: 2009/06/24
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原題は'Appaloosa'。ロバート・B・パーカーの同名小説をエド・ハリスが製作・監督・脚色・主演を兼任して映画化した本格西部劇です。助演は「ヒストリー・オブ・バイオレンス」でハリスと共演したヴィゴ・モーテンセン。以下、レニー・ゼルウィガー、ジェレミー・アイアンズ、ランス・ヘンリクセン、アリアドナ・ヒル、ジェームズ・ギャモンまで出演してる豪華キャスト。
1882年、ニューメキシコ・アパルーサ。保安官まで殺した悪徳牧場主ブラッグに対抗する為に呼び寄せられた凄腕ガンマン、ヴァージルとその相棒ヒッチが新任保安官として着任する。彼らと時を同じくして街へやって来た文無しのピアノ弾き、アリソンと恋仲になるヴァージル。首尾良くブラッグを逮捕し、裁判でも有罪を勝ち取った、までは良かったのだが…。
何という超ベタな設定! “インディアン”の襲撃はあるけど、黒人なんか出てきませんよ、みたいな。今時のきったないリアリズムも、ド派手な血みどろバイオレンスも排除した、本当の意味での古き良き、これぞ西部劇という作りの作品でした。逆に言えば映像的には地味とも言えて、これが日本での劇場公開が見送られた最大の原因でしょう。
こんな作りになったのは、俳優監督の常として役者それぞれの演技プランを尊重して、自分はその舞台を作る事に専念してるからではないでしょうか。お陰で役者たち、特に男たちがカッコイイこと! ランス・ヘンリクセン(名うてのガンマン役)がこんなに渋カッコ良かったのって何時以来だ?
もちろん主演の二人は特に素晴らしい。カッとなるとすぐにパンチが飛び出し、ちょくちょく言葉にも詰まってしまう強面の主人公に対し、それをクールにフォローする学があって洒落者の相棒という関係性もイイ。でもメーカー広告に載ってた“ヴィゴ・モーテンセン×エド・ハリス”という惹句はやり過ぎだと思います><。
そんな男の世界をかき乱すのが、西部を女一人で生き抜く為に強い男と見ればすぐになびく毒婦アリソン、という設定なんですが、個人的にゼルウィガーが苦手な事もあって、どうにもヒロインが魅力的には映らなかったです。彼女が演じてるせいで、こんな事をやっても憎めない可愛さ、もしくは荒野を渡り歩いてきた哀愁あるタフさみたいなのが感じられないんだもん。あんな面して“私って美人?”なんて誘われてもねぇ。自分だったら“違います”って即答しちゃうよ。
まぁ引っ掛かるのはこの点くらいで、おおむね良作でしょう。あっ! EDテーマまでエド・ハリス自身の熱唱というのはどうかと思いましたが(w。

- 作者: ロバート・B.パーカー,Robert B. Parker,山本博
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