アラトリステ

6/26レンタルリリース アートポート

「アパルーサの決闘」に引き続き、ヴィゴ・モーテンセンとアリアドナ・ヒル*1が共演したコレを視聴。

で、聞いていた通り“大河ドラマの総集編”感が強い作品でした。しかもそのまとめ方というかはしょり方がマズい。スペインの国民映画なので歴史的背景の説明が省略されるのは仕方ないにしても、主人公以下、各登場人物の魅力まで見せきれて無いのはダメでしょう。

例えば主人公の従者となる少年のエピソードは映画版では全部カットしても良かったのでは? でもそうするとエレナ・アナヤのヌードとガレー船という大きな見どころ二つまで無くなっちゃうから痛し痒しか。

役者自体が醸し出す雰囲気は良いし、美術や衣装の豪華さは大きな魅力。十七世紀の戦闘を現代風に撮ってるアクションシーンも迫力があるから、余計に原作未読の方お断りな作りが恨めしい作品でした。

ところで本作と「アパルーサの決闘」でのアリアドナ・ヒルを見比べると、エド・ハリスって女優を魅力的に撮る事に興味が無いんじゃないかという気が。だって「アパルーサ」じゃ彼女だってすぐには判んなかったもん。まぁ役に応じた演技力の賜物なのかも知れませんが。

アラトリステ スペシャル・エディション [DVD]

アラトリステ (1)

アラトリステ〈2〉異教の血

アラトリステIII ブレダの太陽

アラトリステIV 帝国の黄金

アラトリステ〈5〉黄衣の貴人

※原作本。ちゃんと五部作に分けて映画化すれば良かったのに。

*1:「アパルーサの決闘」では気のいい酒場の女役でヴィゴとねんごろに。