OZ アウター・ゾーン
原題は'Tin Man'。RHIエンタテインメントが名作『オズの魔法使い』をベースに製作したファンタジードラマです。注目の“ドロシー”役は何とズーイー・デシャネル! 原題ではタイトルロールになっている“ブリキ男”はニール・マクドノー、“かかし”はアラン・カミング、“ライオン”はラオール・トゥルヒロ(「アポカリプト」)、“西の魔女”はキャサリン・ロバートソン。そして“オズの魔法使い”役にリチャード・ドレイファスという、久々にRHIらしい充実したキャスト。ちなみに今回リリースされるのは、元々全四時間半のミニシリーズを二時間弱に圧縮した再編集版です。
夜毎夢に現れる美女からメッセージを受け取るDG。そんな彼女が暮らす農場を巨大な嵐と共に現れたロングコートの一団が襲撃する。両親に言われるままに嵐の中に飛び込んだDGだったが、目覚めてみるとそこは見知らぬ森の中。次々に出逢う仲間と共にはぐれた両親を探すうちに、DGもこの異世界“アウター・ゾーン”の出身であり、現在ここを支配する女王が実の姉である事が判って…。
こんな感じで、原作に大胆なアレンジを加えたストーリー。主要キャラも同様で、ヒロインはカンザスのダイナーのしがないウェイトレス、“ブリキ男”はクールな元警官、“かかし”は犯罪矯正の為に脳を取られた科学者、そして“ライオン”は超能力を持った獣人という具合。愛犬“トト”に到っては黒人のオッサン! 極めつけはドレイファス演じる“オズ”で、コイツどう見てもシャブ中だ!!
何故わざわざこんな変更を? と思ったら、終盤その理由が明かされる展開は正直感心しました。現実世界とモンスターが溢れるファンタジー世界がごちゃ混ぜになった“アウター・ゾーン”の世界観も意外によく出来ていて魅力的です。
ただ、これは再編集版だからでしょうが、とにかくポンポン話が進み過ぎてその世界観をじっくり楽しませてくれないのが残念でした。
同様に各キャラも描き込み不足。ズーイーのキュートな魅力も伝わらないし、“ブリキ男”もわざわざタイトルになる程の活躍は見せてくれない。うーん、出来れば全長版で見たかったです。まぁ気楽に楽しむには十分かも知れませんが。
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: DVD
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- 作者: Alan Moore,Melinda Gebbie
- 出版社/メーカー: Top Shelf Productions
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※ズーイー・デシャネルのヘン顔写真