地球が静止した日
性懲りも無くThe Asylum作品をもう一本紹介。原題は'The Day the Earth Stopped'。もちろん「地球が静止する日」に便乗したSFサスペンスです。監督・主演はC・トーマス・ハウエル。ジャド・ネルソンも出演!
ある日突然、世界の主要都市に宇宙から降り立った巨大ロボット。一緒に飛来し、ロサンゼルス近郊の森に落下した未確認飛行物体を捜索した特殊部隊は、人間そっくりの姿をした全裸の異星人の男女を捕獲する。微動だにしないロボットと同じく、ひと言も口を利かない男女。だが地球で初めて見た隊員のジョシュと会った瞬間、女性エイリアンが口を開いた。スカイと名乗る彼女はジョシュの心を読み、“私たちは地球を監視してきた、今すぐ地球の真価を見せろ”と警告する。彼女の言葉を信じたジョシュは、二人を監禁して事の真相を探ろうとする上層部に反して、スカイを連れて施設を脱走したのだが…。
というワケでストーリーは完全にパクリです。そして“地球の真価”を見せる為に街に飛び出した後も、教会で祈りを捧げる人を慰めたり、出産寸前の妊婦を助けたりという、実に安っぽい展開。全体に漂う宗教映画臭もヤな感じ。
それでも腐ってもC・トーマス・ハウエル*1。一つ一つのシーンだけを見れば、何となく面白そうな雰囲気を醸し出してるからさすが。
しかし、ちょっと話が進むとThe Asylumテイストが全開になっちゃうから、直ぐに化けの皮がはがれてしまう。何しろ部隊間の連絡を普通のケータイでしちゃうくらいの適当さ加減なんだもの。
巨大ロボットの方はと言えば、トランスモーファーの顔をコンボイ司令からゴートっぽいデザインに変えただけで、これまた安っぽい。ただし、こいつから出る極太ビームが地球の核を攻撃、その結果ホントに地球の自転を止めてしまう?! という展開には笑っちゃいました。でもそのビームもCGがショボ過ぎて、ロボから出てるのか地上から撃ってるのかがよく判らない代物ではありましたが。
そんな感じで、基本的には中身ゼロの大凡作。まぁネタだと思えば笑えるレベルにはあるでしょうか。
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