ディープ・インパクト2016

原題は'Meteor Assault'(別題'Asteroid: Final Impact')。意外とご無沙汰だったカナダ製の“なんちゃってディープ・インパクト”。当然中身は隕石パニックです。主演は「エアポート'02」のマーク・ラッツ。「ダーク・グラビティ」のロビン・ダン、「インターナル・アフェア」のロックリン・マンロー、「ウィッチスレイヤー 捕らわれのグレーテル」のエミリー・クラアップが共演です。監督は「ストーム・インパクト」のジェイソン・ボルク。“なんちゃってディープ・インパクト”の前作?、「2008」の感想はこちら

天体観測用に打ち上げた新型人工衛星ALATに、実は軍事利用目的が隠されていた事を暴露した宇宙物理学者トーマス。政府機関の信用が失墜する一方、トーマスもプロジェクトや学会を追われ、国家反逆者の汚名を着せられてしまう。そんな中、地球に接近していた筈の小惑星が突如消滅したかと思うと、流星雨が北米大陸に降り注ぐ。たまたま裏庭に落ちた隕石を調べたトーマスは、それが見た事も無い特殊な物質である事を掴んで…。

小惑星はその影にあった暗黒物質ダークマター)によるもう一つの小惑星に破壊されていた! その暗黒小惑星を探る為に、主人公が自らの暴露で閉鎖された研究所に乗り込み、人工衛星にハッキングすると…という、まあ都合の良過ぎる展開です。

で、その手助けをするのがボンクラな弟と大学新聞の女性記者! いや、そこはユーチューバーがネットの力を使って〜みたいな事にしとけよ!

一方、家庭を顧みない主人公に奥さんは愚痴り続け、息子(天才)はブーたれ、宇宙センターの責任者マンロー(頼りねー)は主人公の成果を認めず…。露払いの隕石群がモスクワ、ベルリン、万里の長城を襲い…という世界的危機な状況なのに、終盤に至るまで何ともセコい話がダラダラ続くから、全くスケール感が感じられず、という凡作でした。

エアポート’02 [DVD]

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ディープインパクト ~日本近代競馬の結晶~ [DVD]

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