ダーク・フロアーズ
原題も'Dark Floors'。自分は門外漢なので全く知らなかったんですが、フィンランドのモンスターコスプレメタルバンドLORDiが原案・出演、彼らのPVを撮ってたヒトが監督を務めたオカルトスリラーです。ただしセリフは全部英語。役者も「28日後...」のノア・ハントレーに、「沈黙の奪還」でセガールの娘を演じてたスカイ・ベネットちゃんと、英国系の俳優が起用されてます。
自閉症の幼い娘サラを抱えるベンは、一向に進展を見せない治療に業を煮やし、深夜にも関らず病院から娘を連れ出そうとする。ところが親子が乗ったエレベーターが突然ストップ。しばらくして動き出したものの、降りたフロアには誰一人姿が見えない。同じエレベーターに乗っていた四人の男女と共に院内を調べ始めるベンは奇妙な影や物音に遭遇。そして彼らの前には奇怪な雄叫びをあげながら悪霊が出現して…。
バンドの成功で掴んだ金をつぎ込んだんでしょうか、セットもかなりしっかりしてるし、構図の取り方も中々上手い。お陰で映像はメジャー級の出来。PV出身監督にありがちな技巧にばかり拘る様なヘマをしてないのにも好感が持てました。またメタルバンド主導の作品なのに、BGMも爆音鳴り響くって感じじゃなく、静かにおどろおどろしい系なのを使ってるから、そういうのが苦手なヒトも安心。きっとホントにホラー映画が好きなバンドなんだろうなぁ。
ただ、話の出だしからして凡庸だし、その後の展開も特別なナニかを感じさせるまでには到ってない。オチもちょっと微妙だったし。
悪霊役をLORDi本人たちがやってる(らしい)から彼らのファンには嬉しい作品なんでしょうけど。フィンランド人が製作した作品ならでは、ってのも余り感じられなかったのも残念でした。
- 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
- 発売日: 2009/04/03
- メディア: DVD
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