ブラッドレインII
- 出版社/メーカー: Nikkatsu =dvd=
- 発売日: 2008/05/09
- メディア: DVD
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ルーマニアで父との決着をつけた後、平和を求めて新大陸アメリカへ渡ったレイン。鉄道開通間近の西部の街デリバランスへ知人一家を訪ねるが、そこは吸血鬼ビリー・ザ・キッドに支配された街だった!
設定自体は中々。ビリーを追うヴァンパイアハンター、パット・ギャレット(マイケル・パレ!!)と合流したレインがビリーと対決するというストーリーも悪くないんじゃないでしょうか。
ところが、と言うか、もはやボルの撮る映画に期待する人なんかいない訳で…。そして当然本作も、相変わらずの意味不明な演出が続出するどうしようもない駄作に仕上がってました。何しろ起承転結すらまともについてない! お前、段取りって知ってるか? みたいな。そして、銃を撃つ > 当たる > 倒れるというガンアクションの基本中の基本のタイミングすら取れてないから、まともな西部劇が成立する筈が無く…。
見た目だけなら前作以上にカッコ良いナターシャ・マルテ演じるレイン。黒いロングコート姿も実に決まってるんですが、監督がカッコ良く見える構図が判って無いので、動き出した途端ダッサダサに見えてしまう。逆に銃を撃って目をつぶっちゃったシーンを、わざわざスローモーションで見せる始末で…。
そして、これまた何故か、吸血鬼ビリーの餌食になる少女役で「サイレントヒル」のジョデル・フェルランドちゃんが登場。子供たちを人質に取ったビリーが彼女を最初の餌食に…って展開で、常識的に考えて最終決戦への伏線だろうと予想していたら…。こんな扱いなら彼女を起用するなよ!