バンディダス
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- 発売日: 2008/04/25
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原題も'Bandidas'。リュック・べッソンが製作・脚本、ペネロペ・クルスとサルマ・ハエックの二大ラテン美女が女盗賊に扮したウエスタンコメディです。
19世紀半ばのメキシコ。じゃじゃ馬娘マリアの父ら貧農は、鉄道建設の為にニューヨークの銀行から派遣された悪党どもから無理矢理土地を巻き上げられていた。首を縦に振らぬ者は殺してしまう強引さで、それは地元の銀行家である、ヨーロッパ帰りの令嬢サラの父親も例外では無かった。民衆の為に金を奪おうとするマリア、父の銀行を取り戻そうとするサラ。それぞれの目的の為に、にわか女盗賊になった二人は偶然同じ銀行を襲うのだが…。
基本的にはマカロニ風。エリック・セラによる音楽も、いかにもな旋律を奏でます。
しかしながら、美女二人が主役を務める西部劇と言えば、当然思い出すのは「ビバ! マリア」や「華麗なる対決」といったフランス製のヤツ。そしてペネロペがマリアという役名である事からも、べッソンがこれらの作品を下敷きに本作を作ったのは明白でしょう*1。
で、通して見れば、やはりそういった作品同様の、可愛く楽しい中々の娯楽作でした。
これはべッソン特有の中学生の妄想感覚が良い方に出たんじゃないかな。お陰で、こんなプロットならこう来るだろうという、見たいシーンをちゃんと見せてくれる名場面が続出! 美女二人による女闘美、ガーターベルトからショットガン、オッパイがこぼれ落ちそうなコスプレ等々。ベテラン盗賊(サム・シェパード!!)による特訓シーンでは、川でずぶ濡れ、河原で泥んこ! 悪漢たちは当然ロングコートにヒゲ面。ちゃんと教会も金塊も列車強盗もあるゾ!!
ストーリーは行き当たりばったりだし、真面目に映画を見る人が怒り出しそうな作り(くだらないギャグも満載)ではあるけれど、主演二人のスターパワーも相俟って、ホントに楽しく最後まで見られる快作に仕上がってます。「グラインドハウス」感覚で見るのがちょうど良いんじゃないでしょうか。
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