ファントム・ファイアー

ファントム・ファイアー [DVD]
11/2リリース プライムウェーブ
 原題は'Fire Serpent'。炎形状の怪物が大暴れするモンスターパニックです。主演は「バフィー 恋する十字架」のニコラス・ブレンドンと「狼たちの絆」のサンドリーヌ・ホルト。予告編はこちら
1966年。ミネソタに隕石が落下し、森林火災が発生。辛うじて消し止めたものの、残り火が生き物の様に女性消防士に飛び移り、彼女は焼け死んでしまう。そして現在。続発する森林火災はテロリストによるものであると米政府から伝えられた捜査官のクリスは、ある初老の男をマークする。その男こそ、四十数年前の森林火災現場で恋人を亡くした消防士ダッチだった。彼はあれ以来ずっと“怪物”の行方を追いかけていたのだが…。
要するに宇宙怪獣(エイリアン)モノの変種なんですが、怪獣を炎型にした所がミソ。お陰で移動は素早いし、飛び道具は出せるし、炎のCGIを流用すればモンスターの細かいデザインや動きは省けるしと、良い事ずくめ! 怪物が人間の体内に潜り込んで…という映像も中々で、おぉこれは良いアイディアを思いついたなぁと関心していたんですが…。
当然炎型モンスターは次々に燃え移って、それを消防士と女捜査官が必死に追いかけるデッドヒート劇みたいな展開を期待していたんですが、何故かストーリーは老消防士と、彼と共にモンスターを追いかけてた政府のエージェントの確執の方へ…。しかもこのエージェントがキリスト教福音派か何かで、モンスターを使って黙示録を実現しようとする狂人で…みたいになっちゃってゲンナリ。別につまらない訳じゃないんだけど、こっちが見たいのは大火災なんだよ! みたいな。
一応最後は石油タンクに燃え移る?! という、お約束の展開にはなるんですが、これもかなり安上がりなロケーション。所詮はTVムービーなんだなぁと、ちょっと消化不良になってしまう作品なのでした。