氷の微笑2

前作はこれで成り上がったるでッ!というシャロン・ストーンのオーラと、ポール・ヴァーホーヴェン特有の下品且つ過剰なサービス精神と、ジョン・エスターハスのグダグダな脚本が渾然一体となって、奇跡的にえも言われぬ傑作になったんだと思います。

それに対して本作。シャロン・ストーンは全ての男を手玉に取る魔性の女というには悲しいかな枯れ過ぎだし、マイケル=ケイトン・ジョーンズの演出もお行儀が良過ぎて、到って普通のサスペンス映画になってしまいました。

大体ストーンが最後に多羅尾伴内ばりの種明かしをしちゃうなんて、そりゃ「氷の微笑」じゃないだろ! デビッド・シューリスシャーロット・ランプリングがあんな大人しい役ってのも不満だなぁ。

ま、観客が煙に巻かれて大ヒットした第一作と、それを判り易くリメイクした様な続編というと、「2001年宇宙の旅」と「2010年」の関係にそっくり、って違うか(w。

それにしても今回の相手役、デビッド・モリッシーの役名がマイケル・グラスってのは下らないギャグだなぁ(w。

氷の微笑 [DVD]

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