全身と小指。
- 出版社/メーカー: 角川映画
- 発売日: 2006/09/22
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結論を先に言えば近親相姦純愛映画(何だそりゃ?)というよりも心を病んだ青年とその周囲の人々のドラマでした。だって何故兄妹がセックスするに至ったかが全然判らないんだもの。だからオチも主人公より更に精神的に不安定なキャラを巻き込んでの破滅的な結末にするしかなかったみたいな。兄妹の姉役の片岡礼子が‘本気ならやったって良い’みたいな事を言うんだけど、主人公が本当に妹の事を愛しているのか、何に対して本気なのかが判らないから陳腐なだけに聞こえてしまった。
まぁレンタル屋的に身も蓋も無い事を言えば、際どい題材とちゃんとヒロインが脱いでるか*1が全てなんですが。そういう意味では福田明子はちゃんとヌードになってて良かった。個人的には兄と良い関係になるデリヘル嬢役の街田しおんの方が好みだけど。
それにしても「ベロニカ〜」といい、堀江慶は新たな脱がせ屋監督と言っても良いかも知れないですね。今後に期待。しかしこの文芸チックな作風はかなり苦手です。