長者番付に挑んだ男 風雲児

風雲児~長者番付に挑んだ男 [DVD]

風雲児~長者番付に挑んだ男 [DVD]

今月の予告編集の中で一番笑っ…いやビックリしたのがこれ。だってあの三浦和義氏がカメラ目線で喋りかけるんだもの。その三浦氏が意気投合したと言う愛知出身の実在の企業家、浅岡裕二氏の立身出世の物語を自らエグゼクティブプロデューサーとして映画化! 製作総指揮&脚本は村上和彦!!

自己破産し、ソープ嬢(雛形あきこ)のヒモ暮らしまで経験した浅岡裕二(美木良介)が一念発起。下宿先のオバチャン(浅香光代)に借りた一千万を元手に仲間(国分佐智子板尾創路)と共に呉服販売の会社を起こす。その独創的なアイディアで事業は拡大の一途を遂げるが、顧客の一人から恐喝で訴えられて…。

三浦和義人脈か、それともモデルの浅岡氏の顔がとんでもなく広いのか。とにかくキャストが脈絡が無いくらいに豪華。一々書いてたらキリが無いのでこちらを参照の事。中でも驚いたのが主人公が最初に世話になる人物を演じるガッツ石松東てる美の夫婦の娘が山崎真実な事。でもやはり極め付けは自身の役で登場する鈴木宗男先生でしょうか。しかしここまでは予告編で確認出来ていた。最大のサプライズ三浦和義氏本人はともかく、あの三浦良枝さんまで登場する事!

更に更にBGMとして浜田省吾の『MONEY』が誰だか判らない色んな人*1によるカバーバージョンで至る所で使われるんですが、最後の最後で本人バージョンキター! 何で許可取れたの? これこそどっちと繋がってんのか凄く気になりました。それと「料理の鉄人」の石鍋裕シェフも。

とまぁ、オモシロ要素満載なんですが、作品自体はいつものミュージアムテイストと言うか、エピソードをだらだらと並べるだけのイマイチな出来。多少の美化は良いとして、脱税まであっさりと流してしまうのはどうかと。ただ、中越地震の救援に尽力する主人公の姿を伝えるニュース(リポーターは「サンデージャポン」の紙谷岳)を、それまで関った人々が皆見てるって辺りには思わず苦笑してしまいました。

それと一念発起する遠因になる浅香光代が見ていたVシネマ「ナニワの帝王」の‘銀ちゃん’は良いのかなぁ(w。

*1:大和琢也、滝ともはる、村戸至、織田無道