ヒットマン:デッドリミット

ヒットマン:デッドリミット [DVD]

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原題は'Panzehir'(英題'Antidote')。詠春拳を基にした護身術&格闘技“EBMAS”の創始者エミン・ボツテペが主演した、トルコ製のクライムアクションです。他のキャストは知らない人ばかり。監督も聞いた事が無い人。

敵組織から“悪魔”と恐れられた凄腕の殺し屋カディールが、“運命の女性”との出逢いを機に引退を決意。だがファミリーのボスが、ただでそれを許す筈もなく、“送別会”と称して招いたパーティでカディールに毒を飲ませ、解毒剤、更には彼の恋人を人質に、敵対していた組織のボス二人の暗殺を命令して…。

この手の、本物の格闘家の方が主演した作品にはありがちですが、ストーリーは至ってシンプルというか、陳腐とすら言っていいレベル。何しろ主人公の恋人がブロンドで盲目のピアニスト!

そして、映像の方もありがちに、スタイリッシュで“どうだ、カッコイイだろ〜”みたいなオナニー丸出しなヤツ。例えば、ビルの前で銃を構えた主人公に降り注ぐ雨粒をスーパースローで見せたり…みたいな。で、このシーン、その後は当然殴り込み!となるかと思いきや、前述の送別会のシーンで、主人公が係員に“遅れますよ!”と突っ込まれ…って、コレ、ギャグだったの?!

そう考えると、筋肉モリモリで仏頂面の主人公の横に、同じく毒を盛られて無理矢理相棒にさせられたチビの潜入捜査官をコメディリリーフとして配してたり、娯楽映画としての気配りが、意外に出来てる?ようにも思わせる作品でした。

逆に、肝心のアクションシーンは、スタイリッシュ演出が仇になって余り良くなかったなあ。どのシーンも、もう一歩カメラを引いて!と言いたくなる感じ。特に、ボツテペのキャリアを思えば当然見せ場になる筈の格闘シーンは、正直動くも良くないように感じました。

ただ、見た目はカッコイイものの既に五十代半ばであるボツテペの、動きの悪さを見越して、“毒が回り始めて…”という設定にしたのかも知れません(そういうセリフもアリ)。

こんな感じで、IMDbで今日現在7.3点というのは褒め過ぎだと思うけど、色々と見るべきポイントも多い作品でした。

wikipedia:EBMAS

イップ・マン 継承 [Blu-ray]

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詠春拳ベースの人らしく、木人相手のデモンストレーションシーンもありました。