ミッション:エクストリーム


6/3レンタルリリース プライムウェーブ・ネクシード

※予告編
 原題は'Jerry Cotton'。ドイツ製のエージェントアクションです。調べたところでは、独本国ではミステリー文学賞にその名が冠されてるほどの大ヒット小説シリーズ(あのペリー・ローダンと比較されるくらいの大ロングセラーらしい)を原作に、1960年代に映画化、日本でも「FBIハリケーン作戦」等の邦題で劇場公開された(らしい)クライムサスペンスのリメイク版のようです。主演は「アドベンチャーズ」のクリスチャン・トラミッツ。モニカ・クルス、モーリッツ・ブライブトロイ、クリスティアーネ・パウルも出演してます。
アメリカFBIのスーパー捜査官ジェリー・コットン。そんな彼が唯一捕り逃がした銀行強盗、通称“人形遣い”が何者かによって殺されてしまう。早速捜査を開始したジェリーだったが、新米捜査官を相棒に押し付けられて…。
えーっとですね。最近こんなのばっかりですが、実はコレ、アクションコメディでした。それも推察するに、元の映画版をネタにしたパロディものに近いノリなのではないかと。おそらくは、ドイツ製なのにFBI、それもアメリカが舞台という事になってたり、FBIなのに何故かジェームズ・ボンドばりに秘密兵器や変装等を駆使して主人公が活躍するという無国籍なヘンテコさが、ドイツでは長年ネタ扱いされてたんじゃないでしょうか。違うかな?
で、出来はというと、似た様な作品がリリースされる度に書いてますが、ドイツ製のコメディは笑えない! 特にベースがこういう無国籍アクションだと、よりセンスや洒落っ気みたいなのが重要なのに、そういうのの欠片も感じられない。
映像自体、特にアクション方面は、かなりの巨費が投じられてるらしく、スゴく良いんですよ。だから余計に“笑い”の部分がノイズになってしまってる。何というか、全てのギャグが半拍ずつ間延びしてる、そんな感じの凡作でした。
まぁ、日本人には元ネタが判らないというのが一番致命的なんでしょう。でも本当に良く出来たモノだったら、そんなの関係無いはずだからなぁ。せめてこういうのは日本語吹替で見れば…と思うけど、収録される予定が無くて更に残念です。