アートスクール・コンフィデンシャル - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

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4/18リリースソニー・ピクチャーズ

原題も'Art School Confidential'。「ゴーストワールド」の原作・脚色/ダニエル・クロウズ&監督/テリー・ツワイゴフのコンビによる美術学校を舞台にした青春コメディです。って、何で日本未公開? “ハリウッド版「ハチクロ」”とかでっち上げれば良かったのに。

高校までは典型的ないじめられっ子だったジェロームは、子供の頃から唯一得意だった絵の才能を活かそうと(モテたい&ヤリたい願望ありありで)、東海岸の美術学校に進学。そんな彼の前に、学校のパンフレットの写真を見て憧れていた美少女オードリーがデッサンの授業のヌードモデルとして現われる。彼女こそ理想の女性だと信じ、必死に猛アタックする一方、授業では美術学校で頭角を現すには凡庸且つ真面目過ぎてスランプに陥っていた。更に憧れのオードリーも、学校には不似合いなタフな風貌にも関わらず、その絵を皆が賞賛するジョナと急接近していって…。

あらすじだけ見ると普通の青春ドラマみたいですが、そこはあのツワイゴフ。一筋縄で行く筈がない。学校の近辺では謎の連続絞殺事件が発生。この事が終盤の鍵になり、物語は意外な方向へ。

ジェローム役は「シリアナ」「綴り字のシーズン」のマックス・ミンゲラ。オードリー役は実写版「サンダーバード」でペネロープ嬢役だったソフィア・マイルズ。何しろヌードモデル役ですから、しっかりとヌードを披露してくれます。ついでに男性モデルもチンコをベローン…。

更に教師役でジョン・マルコヴィッチとアンジェリカ・ヒューストンも出演。「ゴーストワールド」に続いてスティーヴ・ブシェーミもカメオ出演してます(と言っても出番多め)。それと「マイネーム・イズ・アール」でバカ弟ランディ役だったイーサン・サプリーが、主人公のルームメイトで事件を基にした自主映画を撮ってる学生役で出演。見た目はあのまんま!

【以下、ネタバレ】

恋も成績もドツボにハマった主人公。最終的に大逆転の手段として、学校の先輩で今やアル中になった中年男の作品を提出。だが彼こそが実は連続絞殺事件の真犯人で、しかも主人公の不注意で犯人が焼死。その作品に事件の証拠が残っていた事から、代わりに主人公が逮捕! このスキャンダルから、誰も見向きもしなかった彼の作品が高騰し、一躍ポップスターになるという流れ。うーん、余り意外性が無かったなぁ。才能が無いヤツはどんな努力をしても無駄っていうのと、アート界の評価が如何にいい加減なものかってのをシニカルに描いたんだろうけど、映画としてはスッキリしなかった様な気がします。主人公が徹底して凡人っていうのは面白かったけど。恋は才能で勝ち取るものじゃないってオチも。ま、中盤までの青春映画としての出来が水準以上だった分、最後の展開も期待し過ぎたという面はあるかな。